病気をして学んだ事!卵巣癌という大病をしてから今年でもう10年になります。主治医の先生からも太鼓判を押され、ようやく再発の恐怖からも少し遠のきました。 でも3ヶ月と言う長い入院生活は、私の心に大きな変化をもたらしました。 初めはなぜ私が、なぜ私だけが、と拒否の気持ちばかりでしたが、少しづつ、少しづつ受け入れ、闘おう、受け入れようとする自分がいました。 そして病気をした事で学ぶ事もたくさんありました。 時間がたつにつれて記憶も薄れてきたので、その事を忘れないためにも書き残しておこうと思います。 1.人間は一人では生きられない。 病気をしてたくさんの人から助けてもらいました。 肉体的な事もあるし、精神的な事も数え切れないくらいにありました。 一番苦しかった抗癌剤治療の時に、同室のKさんがカーテンを黙って開けてくれたのはささやかな事だけど、とっても嬉しかったし、看護婦さんの心遣い、友人が毎週お見舞いに来てくれた事、そしてもちろん家族の支えがなければ乗り切れなかったと思います。 夫は仕事の後、1時間にかけて毎日欠かさずに来てくれました。 母も美味しい物を作ってたびたび足を運んでくれたし、夫の父や母、弟もよく顔を見せてくれました。 その時の事は今でも忘れられないので、今自分に出来る事があると思ったら、出来るだけの事はしたいと思っています。 もし私で役に立てる事があったら、誰かに元気をあげられたり、癒してあげられる事が出来たら・・・あの時に私がいろいろな人にしてもらったように・・・ それと一度出来た縁は、大切にしたいと思っています。 2.健康のもとは食べ物 病気をするまで、好きな物を何も考えず食べていました。 でも病気をしてから毎日食べている物が健康な身体を作ったり、病気の原因になったりすると言う事を知りました。 しかし意外と、農薬を使っていない野菜や添加物の入っていない食べ物は手に入れるのは難しい事を知りました。 それはつまりいかに世の中悪い物だらけだと言う事。 手に入れようとするととっても高いし、面倒です。 そこで自分で作ってしまう事にしました。 野菜は畑を借りて自分で手をかけて作り、その野菜を使ってなるべく手作りの食事を心がけるようにしています。 (味噌、梅干、ジャム、たくあん、白菜漬け、ピクルスなど) 野菜作りは何年も上手に作れず、買う事が多かったのですが、ようやく農家のEさんとの出会いや畑をお借りする事で、ほとんどを自家製でまかなえるようになりました。 肉や魚は出来るだけ安全な物を選んで買います。 でもあまり窮屈に考えるとストレスが溜まって返って身体に良くないので、外食も楽しんでします。 |